星のはなびら2~対決☆タコタコタコ星~を終えてのぬぬの感想など♪(※ネタバレ)

2023年8月ごろに第一話を公開してから、ついに本日、最終話を公開し、物語が完結しました!1年以上かかりましたが、なんとか書きたいことをすべて書ききることができ、ほっとしています。

まずは、ここまで物語を読んでくださったすべての方に、心からの感謝を伝えさせてください。
本当にありがとうございました!!

感想や応援の言葉、楽しみにしています♪といったひとことが、いつも大きな励みになっていました。

本記事では、最終話や全体を通してのこだわりなどを、自由に綴っております。

最終話までお読みくださった方で、なおかつ「作者の胸の内も、ちょっと覗いてみたいかも」と思っていただけた方は、ぜひご覧ください♪

以下ネタバレ注意

星のはなびら1では、依存心や後悔といった感情をテーマに物語を描きました。そして今回完結した星のはなびら2では、どこか贖罪のような気持ちを軸にしながら、お話を書いていたように思います。

たとえばこれまで罪のない人々を傷つけてきた悪者が、心を入れ替える……そんな流れが、いくつかの登場人物や展開に散りばめられています。

ただ、これは私自身の価値観を押しつけたい物語ではありませんので、読んでくださる皆さんそれぞれが、感じたことを大切にしていただけたら嬉しいです。

物語の中には、宇宙規模で圧倒的な力を持つ「強すぎる悪人たち」が登場します。そういった存在に対して、誰かが一方的に罪の重さを決めたり、裁いたりすることが難しい世界観の中で、心を持つ者同士が、歩み寄りながら、希望を見つけていく……そんな在り方をぐるぐる考えながら物語を作ってきました。

現実でも、人と関わる以上、ことおやマシロのような激ヤバでなくても、誰しもが、ふと誰かを傷つけてしまったり、失敗してしまったりすることはあると思います。すべての人に優しくあることは難しいし、全ての悪を許すべきだとも思いません。自分を犠牲にする必要もありません……。

でも、怒りや悲しみに呑まれて闇落ちしてしまうのではなく、誰かの気持ち、自分の立場、大切な人の存在を考えて、それでも前に進もうとする強さ。それこそが、「強くて優しい魔法使い」の本質なのかもしれない、と私は思いました。

デスゲームの主催者だったマシロは、心を入れ替えて、最終的には仲間たちと一緒に宇宙を救うヒーローになります。クロサキもそんな感じ。マシロが命を奪ってしまったふゆの(ゲーム・彼の恋愛は治療できない)や、ねると(ゲーム・プラネット同一体のキャラで、ゲーム・アンノウンゲームマシロのおまけパートで登場。ぷらたをボコボコにしてた、あの本人です)も、物語の中で生き返ります。そして、イカパチとしての光の人生が動き出します。ふゆのとねるとも、心を入れ替えて、二人で一緒に前に進むことにしたみたいです。前向きな印象を込めて、書きました。

星のはなびら1ではラスボスだったことおとオキも、物語が進む中で改心し、いろいろあって、最終的に妹も星も取り戻すことができました。よかったね……。特にお気に入りなのは、オキが時空のトンネルで、ことおのことを想いながらレバーを押し切り、力を使い果たすシーン。逆に、二人が絶望のイフに撃ち抜かれてしまうシーンは、イオンのフードコートで公開前に読み直ししていたときに、なんか地味にショックで……ちょっと涙ぐんでしまいました(笑)

物語の中では、たくさんのキャラクターが心を入れ替え、希望を見つけていきました。その中で、あえて改心しなかったのがイフクーンです。

イフクーンは、仲間たちの姿に心を動かされ、深海の力という愛と奇跡の象徴を手に入れ、一度は希望を見出しました。それでも最後にはすべてを捨てて、宇宙の底から戻ってくることはありませんでした。私はそれが、心を入れ替えたからこそ、そしてからすの気持ちを知ったからこそだと思っています。

誰も知らなかった秘密。イフクーンは、残酷なやり方でコメットを支配していた「偽りの恋人」ではなく……あくまでも二人なりの愛の形だったんです。そして、そんなイフクーンを、コメットは正気のまま、本気で愛してしまっていた。

宇宙規模のドSとドMのカップル?……それはちょっと誤解を生むかもしれません、忘れてください(笑)

コメットは、全宇宙を司る大魔法使い。強くて優しい魔法使いになりたかったし、誰もを平等に愛せる神様にもなりたかった。アルコンスィエルやイフ(人間の方)と旅をし、腰を低くしながら、優しい心を育てていました。でも、ずっと葛藤していました。

ヒーローになりたい、尊敬されたい。でも、孤独を感じる。自分はその器じゃないのかもしれない。
それでも、特別な存在でいたい。

イフクーンと戦い、命を落としたイフの、本当の気持ち(ヤンデレな心)も、きっと全能の魔法使いのコメットは気づいてしまったのでしょう。いい子だと思ってたのに……。理想と現実のギャップにショックを受けていたのかもしれません。

コメットが作った「深海の宇宙」と「大空の宇宙」。コメットは、どちらの宇宙の住民とも、心から友達にはなれませんでした。

深海の宇宙は、色んな性格の住民がいて、時に荒々しく、でもみんな一生懸命生きている世界。
(詳しくは書いておりませんでしたが、)大空の宇宙は、カチョロのように穏やかで、神秘的な天才たちが集まった静かな世界。

けれどコメットは、どちらにも共感できなかった。

アルコンスィエルのように泥くさく頑張ることも、
カチョロのように一人ひとりを大切に愛することも、
自分にはできないし、正直、したくないとも思っていた。

それは、自分は孤高の存在だと、どこかで思っていたから。
みんなと同じ目線に立つことを、嫌だと感じていたからです。

その気持ちをずっと抱え続けて、コメットが本音を打ち明けられたのは、イフクーンただ一人でした。

イフクーンは、悪の権化のような存在。
そんな相手とぶつかることで、コメットは自分を「正義の味方」だと思えていたのかもしれません。でも実際、イフクーンこそが、コメットの弱さも強さもすべてを知って、受け入れて、恐れて、尊敬して、愛してくれていた、唯一無二の存在だったのです。

(多分こんな心境…… イフクーンには、どんな自分も見せられる。あいつクズだから何を言っても許されるし、そばにいれば自分は正義の味方っぽくいられる。夜も上手いし。なんか楽なんだよなぁ、一緒にいると。……だめだめコメット。そんなやつ、好きになっちゃだめ。アルコンスィエルやカチョロみたいになりたいなら、負けてるフリなんかやめて、ちゃんと決着つけなきゃダメじゃん。セカイを司る魔法使いなのになんでイフクーンの暗黒の力ごときに勝てないの?って怪しまれちゃうじゃん。特にカチョロは、どうして?って絶対怪しんでるって……。わかってる。今日はやる。今日こそ、イフクーンをやっつける!イフクーン……。……はぁ、好き。また一緒に寝ちゃった。全部イフクーンのせい。)

考えるのもしんどい。どうすればいいの?イフクーンなんて絶対許さない。
だから記憶も感情も全部手放した。これでもう終わり!……でも結局イフクーンは、人工知能キャラとして恋人ポジションだけは譲ってくれない。ボコボコにしてやる!追い詰めてやる!苦しめ!もっと苦しめ!!!……なのに。そんなイフクーンが、少しずつ光の道に進み始めてるのを感じてしまった。コメット、焦り。記憶失ってる場合じゃない。イフクーンの心が離れそう。それは……無理。嫌だ。

良心はあるので、孤独で絶望しても、やっぱり宇宙を滅ぼす魔王にはなりきれない。
それでも追い詰めて、かき回して、傷つけて。コメットは、闇の道に片足だけ突っ込んだのでした。最終的には、イフクーン奪還成功。

カチョロとのバトルシーンはお気に入りです。
もしカチョロがコメットに傷でもつけていたら「ああ、君も結局は感情のトゲを持った人間なんだね」って、がっかりして、たぶん倍返しでカチョロをいじめてたと思います。でも実際のカチョロは、強くて、優しくて、きれいで、完璧だったので、コメット的には「……つまんない」ってなって、興味がなくなりました。ミニキスたちを捕まえていたのは、しなせないため。ブレイブ☆タコキスがいなくなったら、宇宙が復活する口実(タコキスヒール☆ギャラクシーで元に戻す)が、なくなっちゃうから、ある意味守っていたのかな。

からすは、さくらと宇宙を守るため、改心したイフクーンを仲間に迎え入れましたが、内心は複雑。不器用で優しいからすは、怒りを我慢していました……。俺の前では、隠さなくていいんだ、というさくらの気持ちは、しっかりからすに伝わっていたと思います。からすとさくらの愛にはいつも、たとえ星や宇宙がほろびたとしても恋人の感情を守るという強い強い決意が宿っています。優しいけど、そこだけはブレない感じ。イフクーンには申し訳ないけど、からすがイフクーンを闇の中に消す展開は……二人らしくて好きです。

イフクーンがコメットとイチャイチャしている限り、宇宙がセカイを司る魔法使いに脅かされることもない。イフクーンは、コメットのことは愛しているし、その運命を受け入れました。改心したからこそ、さくらに自分の手を離せと言ったり、からすの心の痛みも伝わったりしたのかな。……とにかくお幸せに(笑)。(コメットがダブルベッド用意してるところが好き……一緒に寝る気満々じゃん!)

ゆずはが謎に強いのは、ちょっと面白い……。ふうがに対してだけでなく、宇宙のためにも頑張ることを決意したのは、心強いですよね。

霊界に閉じこもっているのがデフォルトだったゆずはとふうがが脱出したり、キャラクターのポジションが大きく変わりました。でも、ミニキスやカチョロたちはいつも通りという感じで。……楽しい日常が続いていく感じが伝われば嬉しいです。

とおこがむむに伝えた未来予知の内容は、星のはなびら1を読んだ方には、意味が分かるかな?伝わると良いな。

終盤に登場するにいすいは、夏公開予定のゲーム・座敷童カレシILOVEラーメンに登場するキャラクターで、今後の展開にも結構関わってきます。星のはなびら2を読んでくださった方は、ぜひ、座敷童カレシILOVEラーメンプレイしてみてくださいね!ラーメン関係ないやろ、と思うかもしれませんが、ぜひ…ぜひ…。

全キャラ愛していますが、星のはなびら2を書ききってもぬぬの推しキャラは変わりません。星のはなびら1の「しんげつ」。しんげつの復活予定?ないない。何があっても、ゆうぎと沈み続けていてほしいんだ……。星の秘密もゆうぎの秘密も、弟妹が再開して頑張っていることも何も知らないまま、一生悪人のまま沈み続けていてほしい!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

ぜひ、感想やいろいろを、Xでポストしていただけると、嬉しいです。頑張って作ったので、ひとりでも多くの方に知ってもらい、読んでいただけたら嬉しいなと思っております。

これからも、自分の気持ちや憧れを、作品に乗せて、いろいろ作っていきたいなと思っております。ゲームも小説も、作曲も、頑張りたいです。応援、よろしくお願いします。

読んでくださり、ありがとうございました!!!!

にっこり

荒花ぬぬ

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