
全九章・完結|キャラクター・あらすじまとめ
許せないまま、忘れられないまま、それでも誰かと生きていく。
恋心が暴走し、時には誰かを救い、時には誰かを壊してしまう。
死後の世界。不死の星。
天使と悪魔。人形、王様、侵略者、星の化身。
それぞれ異なる場所で生きる人々の物語が、少しずつひとつの世界へ繋がっていくダークファンタジー群像劇です。
全九章、完結済み。
『星のはなびら1』について
『星のはなびら1』は、荒花ぬぬが創作活動を始めた初期に制作した、はじめての長編作品です。
最初は二章ほどで終わる予定だった小さな物語でしたが、続きを読んでくださった方々の感想をきっかけに少しずつ世界が広がり、最終的に全九章の長編となりました。
章ごとに主人公や舞台、恋愛の形が変わります。
「愛するってなんだろう」
「壊れてしまった人は、そのあとどう生きるのか」
「誰かを救うことは、その人の人生を決めることなのか」
そんな問いを、綺麗な答えだけでは片付けずに描いています。
現在の作品と比べると、文章や設定には創作初期ならではの荒削りさもあります。
それも含めて、荒花ぬぬの創作の原点として公開しています。

閲覧前に必ずご確認ください
本作は、現実的・倫理的に問題のある人物や人間関係を意図的に描いたダークファンタジーです。
以下のような内容が含まれます。
・殺人、暴力、流血、身体損壊
・監禁、拘束、支配、心理操作
・死、自死や心中を望む心理
・虐待、精神的な追い詰め
・強い依存、独占欲、執着
・倫理的に問題のある恋愛関係
・性的な描写、性的な強要を含む内容
・同意や自由意思が不安定な関係性
・自己嫌悪、精神的な崩壊
・大切な人物との死別、喪失
・多数の生命や星そのものが失われる展開
登場人物の言動や価値観を、作者が現実において推奨・肯定するものではありません。
また、本作は創作初期に制作した作品であり、現在の作者の価値観・表現方針とは異なる部分もあります。
各章の冒頭には、その章に特に強く含まれる内容を記載した個別のコンテンツガイドを掲載しています。
苦手な内容がある方は、各章の注意書きを確認したうえで、無理のない範囲でお楽しみください。
一章「ひまわりが咲く、君に捧ぐ」
死んだあとに出会ったのは、
「永遠の友達」を欲しがる、ひとりぼっちの悪霊でした。
恋人を自らの手で殺した青年・ゆずは。
死後、ひまわりの咲き続ける不思議な霊界へ迷い込んだ彼は、明るく人懐っこい青年・ふうがと出会う。
料理をしたり、遊んだり。
二人だけの奇妙で穏やかな生活。
けれど、ふうがの記憶には大きな欠落があり、庭の下には彼自身も知らない秘密が眠っていた。
壊れてしまった二人が出会ったとき、
そこは「監獄」になるのか、それとも「居場所」になるのか。
物語の結末が選択肢によって変化する、分岐型の第一章です。

ゆずは(柚子刃)

愛されることに強く飢えながら、人を信じることが苦手な青年。
相手の嘘を見抜く力を持つせいか、人の心にとても敏感。穏やかで頼りなさそうに見えて、いざ大切なものを守るとなると驚くほど大胆な行動に出る。
ふうがと出会ってからは、彼を守ることが生きる理由になっていく。優しさと危うい独占欲が同居した、湿度の高い愛情の持ち主。
好きな食べ物は甘いもの。お酒も飲む。
ふうが(風禍)

ひまわりの咲く霊界で暮らす、明るく人懐っこい悪霊。
料理や遊びが大好きで、思ったことはすぐ顔や言葉に出る素直な性格。少し短気で、我慢することはかなり苦手。
「友達がほしい」という気持ちを人一倍強く持っているが、自分自身について覚えていないことも多い。
無邪気な笑顔の奥に、本人さえ知らない過去を抱えている。
好きなのは、たっぷり食べられる家庭料理。
ささめき

美しく、頭がよく、自信たっぷり。
いつでも余裕のある態度を崩さず、相手の心理を読みながら自分の望む方向へ話を運ぶことも得意な女性。
善良な人物とは言い難く、自分自身もそれを理解している。それでも家族への思いは強く、物語が進むにつれて、彼女のしたたかさは意外な形で多くの人を支えていくことになる。
食べ物に好き嫌いは少なく、なんでも美味しく食べる。
星のはなびら二章「沈む、トリフォリウム」
愛してる。
だから、あなたの人生を壊したい。
華やかな世界で活躍する人気モデル・しんげつ。
かつて裏社会で人を殺していた彼は、過去から離れ、大切な家族のために新しい人生を歩もうとしていた。
そこへ現れた青年・ゆうぎ。
優しく、甘く、どこまでもしんげつを愛している彼との出会いをきっかけに、しんげつの人生は再び血なまぐさい過去へ引き戻されていく。
愛情と憎悪。復讐と恋。
「殺したいほど愛している」という感情の行き着く先。

しんげつ

華やかな世界で活躍する人気モデル。
堂々としたナルシストで、自分の顔も能力もかなり気に入っている。人当たりがよく気さくなので、一見すると過去に裏社会で生きていた人物とは思えない。
自分が善人ではないことをよく理解しており、それを必要以上に取り繕うこともしない。
それでも家族だけは何より大切。過去を抱えたまま、新しい人生を生きようとしている男。
鍋、牛丼、お好み焼き、寿司など、庶民的でボリュームのある食事が好き。
ゆうぎ

しんげつに強烈な愛情と憎しみを向ける、若い天使。
外見は落ち着いた青年だが、天使として生まれてからの年月はまだ短い。
頭がよく、目的のためなら長い時間をかけて準備する執念深さの持ち主。しんげつを「愛している」という感情だけは一貫しているものの、その愛情は復讐心と深く結びついている。
好きだから触れたい。好きだから壊したい。
相反する感情を、どちらも本気で抱えている人物。
星のはなびら三章「人形と、純白のチューリップ」
殺すために生まれた人形は、殺すはずだった王に「心」を教えた。
ある王を殺すため、魂を与えられた人形・みどり。
自由を手に入れた彼は、暗殺対象である王・ありすのもとへ向かう。
しかし、暴君だと聞かされていたありすは、自分の好きなものさえ知らず、誰かに決められた人生を生きる孤独な青年だった。
パンを食べること。誰かに会いたいと思うこと。自分の気持ちを言葉にすること。
小さな「好き」を知るたび、ありすの中に心が芽生えていく。
殺すために生まれた人形と、人形のように生きてきた王。
二人が初めて、自分の人生を選ぶ物語。

みどり

とある王を暗殺するために、魂を与えられた人形。
ところが生まれた瞬間から好奇心旺盛で、旅、食事、友達、おしゃべりなど、知らない世界のすべてに興味津々。
とても優しく穏やかだが、一度何かを好きになると、とことん一途。相手の幸せを自分の幸せ以上に考えてしまうところがあり、その優しさは時に本人を苦しめることもある。
話し始めるとなかなか止まらない。
パンが大好き。特に、大切な人と食べるパン。
ありす

大きな王国を治める若き王。
冷静で簡単には弱音を吐かない強い心を持つが、自分の好きなものや望みさえ分からないほど、長い間「王としての役割」を優先して生きてきた。
みどりとの出会いを通して、食べたいもの、会いたい人、自分がどう生きたいのかを少しずつ知っていく。
静かで芯が強く、一度決めたことは簡単には曲げない人。
柔らかいパンと肉料理が好き。
星のはなびら四章「とじこめて、あいびぃ!」
恋心は、本物だった。だからこそ、許せなかった。
星を守る存在・さくらの前に現れた侵略者、からす。
監禁から始まった二人の関係は、力関係がひっくり返り、奇妙でにぎやかな共同生活へ変わっていく。
人間の心を理解できなかったさくらは、からすとの時間を通して初めて「恋」を知る。
ところが、からすの瞳には人を恋に落とす力があった。
ならば、この恋も偽物だったのか。
愛していることと、相手を大切にすることは同じなのか。
両想いなのに壊れていく、少し意地悪な恋愛物語。

さくら

青色の不死の星そのものと深く結びついた、「星の化身」。
小柄な少年のような姿をしているが、途方もなく強い力を持つ。
自由気ままで面倒くさがり。人間の心を理解するのもあまり得意ではなく、かつては星の出来事をどこか他人事のように眺めていた。
からすとの恋をきっかけに、愛すること、失うこと、誰かを守る責任を少しずつ知っていく。
強気なくせに意外と泣き虫。
から揚げパン、から揚げ、果物が好き。
からす

大柄でマイペースな、他の星からやってきた侵略者。
いつも冗談を言ってふざけているため掴みどころがないが、実は頭の回転が速く、宇宙や魂について非常に多くのことを知っている。
誰かに愛されることを強く求めている一方で、本物の愛情を信じることは苦手。
さくらとの出会いによって、「宇宙」よりも「一人の恋人と暮らすこと」を大切にするようになっていく。
果物と、美味しいものをたくさん食べることが好き。
さくま

高いプライドを持つ悪魔。頭がよく、抜け目なく振る舞おうとしているが、思ったより素直だったり天然だったりするところもある。
かつて自分の目的のために他人へ力を貸していたが、さくらとの長い付き合いの中で、青色の不死の星に深く関わる存在になっていく。
口は悪くても、放っておけない相手には結局手を貸してしまうタイプ。肉料理が好き。
星のはなびら五章「天国と霊界の化身」
大切な一人を守るためなら、世界の仕組みだって変えてみせる!
ふうがとゆずはが暮らす霊界に、長い年月を経ても消えない問題が残されていることを知ったさくら。
星を守る者として、さくらは二人の前へ立ちはだかる。
「ふうがを守りたい」「からすを守りたい」
それぞれが、たった一人の大切な存在を守ろうとする中で、これまで別々だった物語が少しずつ、ひとつの世界へ繋がっていく。
ふうが、ゆずは、さくら、からす、ささめき、みどり、ありす。
それぞれの物語の「その後」を描く、シリーズ前半の集大成。

星のはなびら六章「憔悴のナルシサス」
自分を愛したかった。だから、自分を壊し続けた。
平凡で穏やかな青年・ほたるは、美しい青年ルキソスと出会う。
料理を作り、仕事をして、笑い合う。
三年をかけて育った、何気ない幸福。
しかし、一つのペンダントをきっかけに、ほたるの世界は崩れ始める。
ルキソスとは何者なのか。
ほたるとは誰なのか。
過去を変えたい。愛する人を救いたい。嫌いな自分を捨てたい。
その願いを何度も叶え続けた先で、
「自分を愛する」とは何なのか。

ほたる

ありすの治める国で洋服屋を営む、穏やかな青年。
おっとりしていて争いを好まず、昼寝や美味しい食事、静かな毎日を大切にしている。
派手な夢を持っているわけではない。好きな人と食事をして、働いて、明日も同じように暮らせたらいい。
そんな「普通の幸せ」を何より大切にする人物。
おはぎ、お団子、おにぎり、お味噌汁など、素朴な食べ物が好き。
ルキソス
ある夜、ほたるの前に現れる美しい青年。
どこか寂しげで、ほたるを強く愛し、まるで物語の王子様のように彼の日常へ入り込んでいく。
知識も能力も非常に高く、ほたるとの穏やかな生活を大切にしているように見えるが、その内側には誰にも見せていない感情を抱えている。
「自分を愛すること」に人一倍こだわる人物。
ほたるとの関係を通して、この物語でも特に重い問いを投げかける。
星のはなびら七章「守り人、また明日」
永遠じゃなくてもいい。今日を守って、また明日。
星を守る者として、自分なりに歩き始めたさくら。
しかし、魂も星も決して永遠ではないという事実を知り、いつかからすを失う未来を意識し始める。
一方、長い年月を共に過ごしてきたゆずはとふうがにも、二人だからこその小さな悩みが生まれていた。
宇宙。命。恋人。友達。
そして今日のご飯。
世界の終わりを考えながら、それでも明日を生きていく人々の物語。
前編

後編

むむ

可愛らしい姿と高い戦闘能力を併せ持つ、魔法戦士。
これまでにさまざまな星を旅し、ときには侵略者として戦ってきた。
明るく華やかな印象とは裏腹に、自分の過去や選択に複雑な思いを抱えている。
戦うことにも、人を欺くことにもためらいが少なく、必要なら非常に冷酷な判断もする。
それでも恋愛に関しては意外なほど一途。
ケーキ、おはぎ、シュークリームなど甘いものが好き。
星のはなびら八章「泡沫の緑鳥」
五百年、愛し続けた。それでも、思い出は少しずつ消えていく。
ありすと別れてから、五百年。
人形のみどりは姿を変えないまま、旅を続けていた。
新しい友人もできた。
仕事もした。
誰かから慕われることもあった。
それでも彼は、ありすを愛し続けた。
しかし、永遠に残ると思っていた記憶は、少しずつ曖昧になっていく。
本当にこんな声だっただろうか。
本当に自分を愛していたのだろうか。
忘れたくない。
でも、本当はもう自由になりたい。
三章から続いた、みどりとありすの物語の完結編。

星のはなびら最終章「あおいろの戦士」
どちらかを犠牲にするなんて、そんな選択肢ごと壊してしまえ。
青色の不死の星へ迫る、最後の危機。
星を守れば、からすを失う。からすを守れば、星を失う。
守り人・さくらへ突きつけられたのは、
どちらか一方しか救えないという残酷な選択だった。
大切な人か。世界か。
いくつもの「もしも」の未来を越え、
さくらとからすが最後に選ぶ答えとは。
第一章と同じ分岐形式で描かれる、
『星のはなびら1』最終章。

ことお

破壊と発明が大好きな、危険な星の化身。
未来のことを心配するより、「今これをやったら面白そう!」を優先する、好奇心と衝動のかたまり。
頭脳は非常に優秀で、次々と奇妙な兵器や仕掛けを生み出すが、その才能を平和のために使う気はあまりない。
善悪よりも、自分が楽しいかどうか。破壊することすら遊びとして楽しむ、宇宙でもかなり厄介な人物。
好きなものは天ぷら。なぜか鉄や土にも興味がある。
オキ

ことおと行動を共にする、非常に強力なロボット。
感情がない機械というわけではなく、面白いこと、楽しいこと、気持ちのいいことへの好奇心がとても強い。
ことおと一緒に星を壊すことも、本人にとっては命令ではなく「やりたいからやっていること」。
一方で、大切にしている「くま」という存在もあり、彼なりの愛着や寂しさも持っている。
強さも価値観も人間とは大きく違う、自由奔放な存在。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ぜひ!YouTubeで公開中のオリジナル曲も合わせてお楽しみください
星のはなびら2~対決☆タコタコタコ星~に続く!!


荒花ぬぬ


